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浸炭焼入れ
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熱処理などのご相談

 
浸炭焼入れ
 

  • 浸炭焼入れは歯車や軸物などの表面の機械的性質を大幅に向上させます。
  • 低炭素鋼製品を浸炭焼入れによって表面を高炭素鋼にそして内部は低炭素鋼の合成構造の製品に変えます。
  • この合成構造の製品を焼入れ、焼き戻ししてマルテンサイトにすると、表層部は高い硬度と強度が得られ、さらに好都合なことに焼入れ中に表層部と内部との相互作用によって生ずる圧縮残留応力が相俟って非常に高い耐磨耗性、曲げ疲労限度、転動疲労限度が得られます。
  • ? 内部は低炭素鋼のままで、鋼種によって強度が選択でき、延性と靭性を保って理想的な製品が出来ます。

durferrit CE constant 80 塩浴浸炭
  • デュルフェリット社(ドイツ)の特許の浸炭用ソルトCE Constant 80を使用します。
  • 炭素ポテンシャルを0.8%と一定に保持でき表層炭素量のコントロールが容易で過剰浸炭もなく安定した品質が得られます。
  • 塩浴浸炭では溶融ソルトに浸漬することで炭素と少量の窒素を同時に浸入拡散させることが出来ます。(浸炭窒化)
  • 処理温度によって浸炭あるいは窒化の度合いをコントロールできます。
  • 浸炭温度からの直接焼入れが可能で製品の変形を最小に抑えます。
  • 多品種少量生産にも対応が容易で短納期で処理可能です。


浸炭の品質基準
  • 浸炭は 表面硬度浸炭深さとで とで規定します。
  • 浸炭深さは製品またはダミーを切断して測定します。有効硬化層深さ全硬化層深さ とに区別され、規定するときはどちらによるかを明確にしなければなりません。
  • 有効硬化層深さ とは表面から一定硬度までの深さを言い、特に規定しない時はHVN550と決められています。
  • 全硬化層深さは、断面のエッチングまたは硬度測定で基地との差が認められなくなるまでの深さを言います。
  • 右の図は浸炭品の断面の硬度分布測定結果ですが、有効硬化層深は0.8mm、全硬化層深さは約1.6mmとなります。
内部硬度の推定

浸炭品の内層部の硬度はその材質のジョミニーカーブを用いて推定できます。下の図で水焼きか油焼きかを選び、硬度を求めるのが中心部か中心から3/4かによってワークの丸棒直径から下に下ろした線がそのジョミニーカーブと交わるところの硬度(HRC)を読みます。この場合の表面は浸炭なしの場合の表面です。